クーラント液の役割
クーラント液(別名ロングライフクーラント=LLC)は、自動車の動力源であるエンジンと熱交換器であるラジエーターの間を循環している液体です。加熱するエンジンを冷却し、安定した性能を維持するため重要な役割を担っています。
クーラント液が働く仕組み
クーラント液には主成分である「エチレングリコール」に複数の添加剤が配合されており、主に3つの役割を担っています。
①耐凍結性
外気温の低い場所で自動車を保管するとき、クーラント液が凍ってしまうのを予防します。
②耐腐食性
冷却システムを構成する金属製の部品が、クーラント液の循環によって腐食するのを予防します。
③消泡性
クーラント液が冷めずに高温(沸騰)の状態が続いた場合に、気泡の発生を抑制します。
(クーラント液がエンジンとラジエーター内部を循環するイメージ)
クーラント液の使用限度と交換目安
使用限度となるチェックポイント
クーラント液の主成分であるエチレングリコールの酸化が進むと腐食性物質が生成されたり、水アカの発生により性能が劣化し、エンジンの冷却効率が低下します。
近年の新車にはロングライフ化が図られたクーラント液が充填されており、その品質は長期間保証される傾向にありますが、使用期間が長いクーラント液はブレーキフルードと同じように変色していきます。
日常点検において、エンジンルームに設けられた「リザーブタンク」に貯められたクーラント液の色具合を点検し、茶褐色や黒褐色に変色していたら専門的な知識に基づいた正しい判断ができる整備工場にマイカーの点検を依頼してください。
クーラント液が温度上昇とともに膨張したとき、ラジエーターキャップの圧力調整弁が作動し「逃げ道」を作ることで、余分なクーラント液がリザーブタンクに送られます。
交換時期を過ぎて使用し続けると、、、、
劣化したクーラント液は冷却効率が低いため、最悪の場合はエンジンがオーバーヒートしてしまいます。オーバーヒートが原因で突然、動力を失い速度が急速に落ちていくと、重大な事故を引き起こすリスクが高まります。
クーラント液の交換時期は、製品・使用環境・保管環境によって大きく異なりますので、日常点検や定期点検で状態を確認する事が大切です。
ぜひお近くの工場にご相談ください。
ヤナセオートシステムズ取扱い商品紹介
取扱商品 | 紹介 |
(BASFジャパン) 公式HP 公式Instagram | 150年を超える歴史を持つ総合化学メーカー 自動車部品サプライヤーとしてブレーキフルード、クーラント液、バッテリー材料、内装部品、塗料などを提供 商品例:プレミアムエンジンクーラントGLYSANTIN®シリーズ |
※上記は弊社取り扱い商品の一例です。
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