板金・塗装業界の明るい未来を目指して
工場の「見える化」も視野に
森:現在、BPセンター茨木では直接お客様と触れ合う機会はほとんどありませんが、いずれは直接お客様がいらしても安心して板金・塗装に関するご相談をしていただけるようなサービスを設置したいと考えています。たとえば大手のカーメンテナンスショップでは、お茶を飲みながらオイル交換の現場をお客様が見学できるような施設・サービスを整えています。われわれ板金・塗装業界も工場の「見える化」をするなど、お客様に明るいイメージを持っていただける取り組みをしていかなければならないと思います。
静:やはりお客様にとって愛着のあるクルマ。修理工場でどう扱われているか、お客様はとても気になると思うんですよね。お客様が直接工場にいらして、自分のクルマがどう整備されているかを見学できるようサービスができれば、お客様も安心してクルマを預けることができる。そこできちんとした作業をお見せすることができれば、私たちへの信頼を高めていただくことにもつながると思うのです。
岡本:このように、私たちは板金・塗装の枠組みに新しいエッセンスを取り入れていこうとしているわけですが、昔ながらの知識・技術・精神をおざなりにするわけではありません。私たちは日々運ばれてくる一台一台の修理車両に対して、早く、きれいに、効率よく修理を施していかなければなりません。その中で大事になってくるのはやはり古くから伝承されてきた匠の技。最新技術はその応用ですが、何世代にもわたり伝えられてきた技術の基盤をしっかりもっていなければ、柔軟な対応はできませんから。
決して妥協しない
ゴールのない、終わりなき戦い
森:BPグランプリでいい成績をおさめることができたことは、BPセンター茨木にとって大きなできごとでしたが、私たちはまだまだ発展途上。一つの通過点にすぎません。心技体の精神を常日頃から謙虚な気持ちで日頃の業務に臨み、一つひとつ、課題をクリアしていきたいと思います。最終的な目標は、お客様に「BPセンター茨木に修理してもらってよかった」「またここでやってほしい」と継続的にいってもらえる工場にすること。シンプルな目標ですが、もっとも難しいことだと思います。
岡本:全員がフォローし合える職場づくりを目指したいですね。誰がどこに入っても問題なく仕事が完結できるよう、みんなの足並みをそろえたい。それも高いレベルに照準を合わせて、つねに最高の仕事ができるよう、チーム一丸となって成長していきたいです。
静:日本一の職場にしたいですね。同業者からも、お客様からも、ひいては日本全国の人から「茨木工場を知っている」といわれるくらい、レベルの高い工場にしたいです。これまで、スタッフ一丸となっていろいろな取り組みをしてきて、本当に向上してきたと思います。正直、もしかすると100点に近い職場かも、って思うこともあります。でも、私たちは100点になったとしたら、次は150点を目指さなければならない。150点になったら200点、300点を。ゴールのない、果てしない戦いだと思っています。
※取材当初と役職、所属部署が変わっている場合があります。