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11 タイヤを知り尽くしたスペシャリストだからできること

タイヤを知り尽くしたスペシャリストたちが語る
「輸入車に純正装着タイヤをすすめる理由」

冨田:われわれタイヤ営業部の大切な取り組みの一つに、直接お客様にタイヤ販売をする方々に対して、タイヤの基礎知識や新商品の勉強会を行うという活動があります。不定期ではありますが、全国の拠点を訪問しアドバイザーやセールスの方々に向けてタイヤに関するレクチャーをさせていただいています。

松沢:というのも輸入車・国産車を問わず、多くのユーザーにとってタイヤはあまり興味が無い自動車部品なのではないでしょうか。「タイヤは黒くて丸いもの」、「サイズが合えばどれでもいいや」と思う方がほとんどのようです。
しかし、タイヤは何を装着するかによってその車の性能がまったく変わってしまうものです。少し考えるとわかると思いますが、タイヤは車の中で唯一路面と接している部品です。従って安全に直結するとても重要なものなのです。

タイヤ営業部 部長 浅谷 康二
タイヤ営業部 商品管理課
課長 松沢芳樹

冨田:タイヤは「走る・曲がる・止まる・荷重を支える・衝撃を吸収する」などの車の基本的な役割を担っています。乗心地を決めるのもタイヤ。安全運転を実現するのもタイヤ。それにもかかわらず、残念ながらタイヤに対する関心が少ない方が多いのが現実です。ですから私たちはアドバイザーやセールスの方々を通じて、全国のお客様にタイヤに関する知識を伝えタイヤ選びの大切さをお知らせすることが使命の一つだと考えています。

タイヤ営業部 商品管理課 課長 松沢芳樹
タイヤ営業部
部長 浅谷 康二

浅谷:たとえば、勉強会の中で「タイヤをスタッドレスに交換すべき時期はいつだと思いますか?」という質問をすると、多くの方が「12月くらいですか」とか、「天気予報で近々雪が降るといったら交換します」と答えます。ヤナセでは、スタッドレスに交換する目安は「気温が7度を下回ったら」とお客様にお伝えするようにしています。7度を下回ると夏タイヤの基本的性能が落ち、スタッドレスのほうが性能を発揮しやすくなるからです。これは初歩的なタイヤの基礎知識ですが、自動車を取り扱う関係者でさえ知らない人が多いのです。こういった情報ひとつ伝えるだけでも少しタイヤに興味を持ってもらえて、参加者の方の顔つきが変わるんです。

松沢:また、私たちがカーディーラーであるヤナセネットワークのタイヤ部門としてポリシーとしている事は、「純正装着タイヤのすすめ」です。多くの輸入車メーカーは、車両開発時にその車両に合うタイヤ(=純正タイヤ)をタイヤメーカーと共同開発しており、純正タイヤにはメルセデスなら「MO」や「MOE」マーク、BMWなら「☆」マーク、アウディなら「AO」や「RO1」マークなど、カーメーカーの承認マークがタイヤのサイドウォールに刻印されています。

冨田:この刻印は、安全性・装着された車の走行性能や快適性はもちろん、昨今ではCO2排出量の削減やタイヤから発生する車外騒音の低減など環境への影響を考慮したタイヤ作りを行っており、車の性能要件を高いレベルで満たしている証です。アウトバーンが存在するヨーロッパでは、特にその安全基準は高く設定されています。雨の中200キロのスピードからフルブレーキングしてもスピンしないで止まるとか、急ハンドルを切っても横滑りしにくいとか、そういった実験を繰り返しどんな過酷な状況でも、車が安全に走行できるように設計されているのです。

集合写真1

浅谷:ですから、セーフティファーストを目指すなら純正装着タイヤが一番です。純正タイヤは市販のタイヤとは一線を画す、もっとも安全性を引き出せるタイヤといえます。

松沢:先程も申し上げましたが、純正装着タイヤは私どもヤナセのポリシーです。各現場でサービスアドバイザーなどがお客様にそれを伝え、タイヤ交換時に純正タイヤを装着いただけるようにご案内することは、お客様の安全を確保することに繋がりますし、それにより顧客満足度も向上にも寄与します。そういった意味でもヤナセの純正タイヤ販売は、CS向上ツールの一つと位置付けられるかと思います。私たちは今後も「純正タイヤ装着」を全面的に推進して参ります。

浅谷:自動車は時代とともに進化が止まりません。リッター20キロ以上の燃費とか、自動運転とか、昔だったら考えられなかったことが今では当然のように実現してきています。ですから、10年、20年後に車の世界はどうなっているか私たちには想像もつきません。しかし私たちはこれからも、刻々変化する自動車の文化を見守りながら、それにともなうタイヤの需要や市場動向の分析、顧客ニーズの把握を行い、勉強を怠らずタイムリーな商品の供給を心がけていきたいと考えています。

集合写真2

※取材当初と役職、所属部署が変わっている場合があります。

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