YANASE The Bodyshop Network加盟工場技術大会2016
板金部門 第一位
競技本番にはどのような心境で臨みましたか?
藤田:評価のポイントは、いかに忠実に色を再現できるか。つまり調色がキーになると思ったので、調色の時間をしっかり確保しようと思いました。制限時間の80分のうち、50分を調色に、30分を塗る時間に充てようと計画しました。50分の間に5枚くらいの調色板を作って、色を近づけていこうと。
自分の計画通りに50分の間にとりあえず5枚は作ることができました。最後にもう1枚作りたかったのですが、それをやったら時間がオーバーすると思って、最後に作った色で「もう、これでいこう!」と心を決めて、塗りの作業に入りました。考えすぎるとドツボにはまるので、その勢いが逆によかったのかもしれません。
競技が終了した時、自己採点としてはどれくらいでしたか?
藤田:自己採点としては70~80点位でしたね。でも、ほかの選手の仕上がりも一通り見させてもらって、仕上がりは負けてないと思ったんですけど、色に対する自信がなくなって、「あぁ…」と、一気に落ち込みました。だから、結果発表で名前を呼ばれた時には、ああ、もう、もうびっくりですよね。2位3位くらいに引っかかってくれれば、くらいに思ってたんですよ。で、2位まで名前が呼ばれなかったので、もうだめだと諦めた瞬間に自分の名前が呼ばれたのでほんとうに驚きでした。
菊地:いやもう、それこそわたしもびっくりするぐらいで。「えぇっ!」て、声に出ましたもの(笑)。でもじつは、全国大会出場が決まった時には心の片隅では、藤田くんならもしかしたらいい結果を出してくれるかな、と、期待していたんですよ。だからびっくりした反面、安心しましたね。期待通り、実力を見せてくれた、と。「とにかくおめでとう!」とねぎらいました。
これからの目標について聞かせてください。
藤田:私は新卒からこの仕事をして10年以上経ちますが、もうほかの職業に就こうとも思わないですし、一生かけて技術者として腕を磨いていきたいという気持ちがあります。目標という大きなものはないですが、お客様のどんなご要望に対しても縦横無尽に対応できるような技術者を目指したいと思います。
YANASE The Bodyshop Networkに加盟されて5年が経ちますが、何か変化はありましたか?
菊地: まず、全国で名の知れたヤナセブランドの看板を背負わしてもらえるということ。ヤナセのロゴが入ったユニフォームやIDカードを身につけて、ヤナセのお仕事の一端をお任せいただけるのは、お客様やほかの同業者からの印象としては変わった部分はあると思います。ただそれだけ、品質や技術面では高い水準をキープしなければならないので、それだけ努力が必要。でもこのような技術大会を用意していただけたりすることでレベルも上がっていきますし、とてもいいシステムだと思います。
また、輸入車のことで困りごとがあればなんでも相談できるというのはとても心強いです。いろいろな情報を共有してくださるので、たいへん助かっています。YANASE The Bodyshop Networkに加盟させていただいていることでいろいろなメリットを感じていますがそれに甘んじず、我々もどんどん勉強して技術を高め、これからも高いところを目指していきたいと思います。
株式会社新和自動車様ホームページ
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※取材当初と役職、所属部署が変わっている場合があります。