YASの技芸・技能・技術
完璧な修理に対するこだわり
石田:アルミは価格の高い車種や新型車に使われているので、それらに対応できるよう、会社側は施設や設備、お金の面でバックアップしてくれているのですが、同時に、我々現場スタッフはそれらを使いこなすための勉強を常にしないとだめですね。
伊藤:そうですね。まだ扱ったことのない新車がいきなり事故車として来ることもあります。新車が出ると聞いたら、どんな素材・性質なのかを確認し、それに見合ったものを準備しないと。現場の人間が、こういうものが必要になりそうなので準備したい、という働きかけを会社にしないといけない立場でもあると感じます。情報収集までも仕事の範囲です。
倉又:ドイツでは技術だけでなく、アウディの車作りの哲学のような面も学びました。研修後、多少なりとも修理に対する考え方が変わりましたね。日本では見た目をきれいに仕上げることも重視されるのですが、それだけではなく、安全性の復元と見た目の復元、両方やらなければいけない。それを実現していることは、YASの強みにもなると感じます。
伊藤:ドイツでは、アウディを扱っていることにプライドをもってやってほしいというメッセージもあり、修理にあたっての責任感を改めて感じました。
不幸にも事故にあってしまったお客様に対して、元の性能にまで戻す、事故前の状態に復元させることがいかに大切かと。ドイツでは、メーカーの指示通りに修理が行われたというところに安心を感じるそうで、そういったドイツの感覚を体現しつつも、日本人に求められる見た目の水準を併せ持っていきたいですね。
石田:YASはアウディだけじゃなくメルセデス・ベンツ、ランボルギーニ、ボルボの認定工場でもあります。これだけ多くの認定を持っているところは他にないのでは。それだけ、修理技術についてのこだわりや熱意があるということだと思います。お客様に信用していただく一つの指針としていただければ嬉しいです。
※取材当初と役職、所属部署が変わっている場合があります。