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10 お客様が車を「いつも、いつまでも美しく快適に」乗り続けることができるように。YCCS ヤナセカーケアシステム

全国のすべての拠点で同じ品質のカーケアを
受けられるよう施工者の技術レベルを統一

P&A統括部カーケア営業部 YCCS課 香月 久和
P&A統括部カーケア営業部
YCCS課
香月 久和

香月:YCCSの根幹をなすのは、施工する人の技術。私たちが提供するボディコーティングやカーフィルムはもちろん優れた商材でありますが、それをきちんと扱えなければ意味をなしません。それぞれの車種に適した商材を使ってしかるべき施工をし、お客様に満足していただけるレベルで仕上げてはじめて、商品として送り出せるのです。私たちは施工者の技術レベルを高めることが、よりお客様に喜んでいただけるサービスに繋がることと考え、高レベルでの品質維持・技術力向上に日々取り組んでいます。

濱:全国の拠点をまわり、定期的に勉強会を開いたり、必要に応じて施工業者のもとを訪れ、技術指導を行ったりして、全国の技術レベルの向上に努めています。また、新商品がリリースされた際には商品知識と技術を把握していただくための、徹底した研修も行っています。どんなに技術が進んでも、カーケアは必ず人の手で行われる施工ですので、技術者の方々に幅広く、深い知識と質の高い技術を磨いていただくことが必要不可欠になります。

P&A統括部カーケア営業部 YCCS課 濱 昭彦
P&A統括部カーケア営業部
YCCS課
濱 昭彦

香月:ボディコーティングの分野では、特殊な技術を要するため「ボディコーティング認証制度」というヤナセ独自の制度を設け、全国の提携業者の技術レベルの統一化を図っています。一部の商材に関してはこの認定資格を持っている者しか取り扱うことができません。YCCSのボディコーティング技術の習得が難しい要因として、輸入車と国産車では塗装の特性が若干違う、ということが挙げられます。歴史を遡ると、かつて車の塗装には油性塗料が使われていましたが、環境的な問題から現在は世界的に安全な水性塗料が使われるようになりました。環境問題に対し先駆的な欧州国は日本よりも10年近くも前から水性塗料を導入していたのです。塗装の固さも輸入車は高硬度塗装が多く、国産車よりも塗料が硬い傾向にあるので、傷を消しにくいなどの特徴があります。そのため、YCCSでは輸入車の塗装素材にマッチしたボディコーティングを追求。サプライヤーとさまざまに検証しながら、商品開発に取り組んでいます。

「磨き」の工程が仕上がりを決めるボディコーティング
集中力と思考力が求められるカーフィルム

香月:ボディコーティングのもっとも要となるのは「磨き」の作業。コーティングを施す前の下地処理として、薄皮を一枚めくるように、ボディの表面を磨いていく工程のことですが、全体を平滑に磨くことはもちろん、ミクロン単位のわずかな処理を施していく繊細さが求められます。コーティングの液剤がいくら高性能でも、下処理がうまくできなければ性能が活かされません。同じ車種でも年代や色、保管状態によって塗装の状態は変わってきますので、技術者は車に触った時にその感触を嗅ぎ分け、下処理の強弱のバランスを調整しなければならないのです。奥深い磨きの作業はいろいろな車種を経験してこそ上達していきますし、職人としての勘のようなものも必要。技術者の技量を均一に図ることが難しいものだからこそ、「ボディコーティング認証制度」のような独自の基準を設けているのです。

「磨き」の工程が仕上がりを決めるボディコーティング 集中力と思考力が求められるカーフィルム

濱:私が担当する『貼る』分野の難しさは、多種多様な車種に対応できる技術力が求められることです。カーフィルムの施工では、まずフィルムのカッティングの工程があります。一部、機械を使ってカットする場合もありますが、ほとんどの場合は職人の手作業。型紙等はなく、職人がフィルムを一枚一枚のガラスに当てて手作業でカットしていきます。
ズレのない、ガラスのサイズぴったりにカットするのは非常に細かい作業。カーフィルムの施工もコーティングと同じように、さまざまな車種を施工して得られる経験値と、丁寧さ、集中力、職人的なセンスも必要ですね。
カットしたフィルムを実際にガラスに貼っていく工程では、こんどは空中の浮遊物などが糊に付いてしまったり、貼る際にはシワが寄ったり、糊ズレが起き白く残ってしまうこともありますので、その様なことが起こらないように細心の注意を図る必要があります。そこではフィルム自体の厚みや素材等の構造をきちんと理解して工程を組み立てられる思考力も求められます。ガラスというのは車の中でも面積が大きく非常に目立つ部分でありますから、わずかなミスでも目で見て一発でわかってしまう。いかに外見を損なわずに貼るかが一番の課題です。

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