メーカーの基準を満たす
設備・機器を適切に使用
工場内は空調完備!
首都圏コントロールセンター・BPセンター横浜・首都圏エリアセンターの場合
板金作業を行う作業場です。
メカニカル作業行う作業場です。
車両の受け入れから修理完了の連絡まで修理作業を集中管理するコントロールセンター。
事故車修理における見積書作成や進捗管理などを行うサービスアドバイザー
部品を検索するパーツアドバイザーの事務所です。
オートマチック・トランスミッションやオルタネーターなど再生を行う作業場です。
工場や取引先へ輸入車パーツを販売するパーツ外販部門の事務所です。
塗装作業を行う作業場です。
新車、中古車の整備を行う作業場です。
6万品目におよぶ輸入車部品を在庫しています。
横浜ニューデポーの外観です。
ヤナセオートシステムズの中でも最大規模の施設でさまざまな部署があります。
ボディフレーム修正機は、輸入車メーカーの多くが推奨する「セレット」、「カーベンチ」、「カロライナ」の3つのメーカーの製品を保有しています。セレットは、車種ごとにモノコックボディ用に開発された専用のJIGを取り付けることで、ボディフレームの測定・修正が可能となります。カーベンチは、フェラーリ唯一のボディフレーム修正機認定メーカーです。フェラーリ以外のメーカーは車種専用JIGを最小限にしたユニバーサルJIGシステムを採用しているのが特徴です。カロライナは、電子ボディアライメント計測システムを搭載したユニバーサルJIGシステムとなります。
「セレット」社製のボディフレーム修正機は、メルセデス・ベンツ、アウディ、BMW、フォルクスワーゲン、ボルボ、ランボルギーニなど輸入車メーカーの多くが推奨していますが、当社は車種別のアタッチメントを多数取り揃えています。モノコックボディ用に開発されたセレットベンチは、JIGタイプの修正機です。車種ごとに設計された専用のJIG取り付けることで、メーカーオリジナル状態と寸分の狂いなく、ボディフレームの修正が可能となります。
ヤナセオートシステムズでは、メルセデス・ベンツ、アウディ、BMW、フォルクスワーゲン、ボルボ、ランボルギーニなどの輸入車の専用ジグを完備。大ダメージ作業場の床には床式修正機も埋め込まれており、セレットベンチと組み合わせることで通常では修復しにくいゆがみにも対応できます。
カーベンチ社は、フェラーリのフレーム修正機のメーカー認定を受けています。当社は、車種専用アタッチメントJIGを取り揃えています。他メーカーにおいても、ユニバーサルJIGシステムに一部車種専用アタッチメントを使用することで多数の車種に対応します。
カートロニックボディアライメント計測システムは、車両のアッパーボディやアンダーボディの多くのポイントで三次元で車両の歪みを計測することが可能です。より高度化する最近の車両は、衝突時に発生したフレームの位置のズレを目視で確認することが難しくなりました。その上、フレームのほんの少しのゆがみは車の走行性能に大きな影響を与えます。当社では、損傷の度合いに応じて分解前にフレームの損傷状況を確認し、わずかなゆがみも見落とすことなく修復に努めます。
カートロニックボディアライメントコンピュータ計測システムは、車両のダメージ状況が画面にわかりやすく表示され正確な損傷状態や寸法比較が可能。
修正後のボディ寸法が正しく正確に直ったこともシステムにて確認ができます。
また、測定結果をプリントアウトすることでお客さまにもわかりやすく説明することもでき修理後も安全にお乗りいただける安心感も提供できます。
塗装の準備作業を専門に行うためのブースです。塗料同様、下地作業に使用する材料も人体に有害なものがあるだけでなく、ミストとなって浮遊した場合には完成品質に大きな影響を与えます。パテやサフェーサーのサンディングにも、ダウンドラフト式のブースを使用します。
本格的なプッシュプル型から簡易ブース、小型ブースまで、用途に合わせてさまざまなタイプの塗装ブースがありますが、ヤナセオートシステムズでは温度管理のできる本格的な上下ダウンドラフト式プッシュプル型塗装ブースを採用しています。
塗装作業では、塗料の霧(ミスト)や塗料に含まれる有機溶剤が大気中に放出されます。ミストや有機溶剤を塗装作業者が吸入することは、安全衛生面から健康を損なう恐れがあります。自動車補修で使用するプッシュプル型の塗装ブースは、そのための設備として承認され、構造やブース内の風量が定められています。また、塗装作業において、スプレーした水性塗料の乾燥や、大気中のゴミ・埃等の付着を防ぐためにも塗装ブースはなくてはならない重要な設備です。
水性製品を除いて、広く使用されている溶剤系塗料材料は引火性液体の危険物です。そのため、塗料材料を取り扱う場所は少量危険物取り扱い貯蔵所として貯蔵量の限界を守り、隔離された場所に保管しなければなりません。
ヤナセオートシステムズでは、輸入車メーカーの多くが推奨するAxalta社のSTANDOX製品の水性塗料を使用しています。
欧米やアジアの一部の地域では、揮発性有機化合物の使用制限があり、水性塗料が広く使用されています。日本では、揮発性有機化合物(VOC)の削減は努力目標とはなっていますが、現状は板金・塗装工場の水性塗料への切り替えは数%に留まっています。自動車産業を担う会社として、ヤナセオートシステムズは2007年から地球温暖化抑制に寄与する水性塗料への切り替えに取り組み、2016年6月より全国8か所の内製BPセンターで使用するボディ修理・補修用の塗料を水性塗料に移行。
現在、提携している協力工場への水性塗料の導入に向けての勉強会を実施中。環境にやさしいボディショップとして、VOC削減に貢献していきます。
大ダメージ作業を中心とする内製工場では、板金・塗装作業のみならずメカニカル作業までを行う一貫工場でなくては、最終的な車両修理は完了とは言えません。そのため、分解整備に関する認証工場資格を取得し、各メーカー専用テスターを配置した他、事故車修理専用のメカニックを配備しています。
まっすぐ走り、自由に旋回し、まっすぐ止まる、車の基本的な動きを保証するための必須ツール、4輪トータルアライメントテスター。ほぼすべての輸入車のホイールアライメントデータが登録されており、衝撃が足廻りに影響を及ぼした車両や足廻り部品の交換作業時に計測しています。
衝突を回避したり、衝突時の衝撃を緩和するための装置として、前方との車間距離を測るセンサーが装着されている車両が発売されています。そのため、フロントバンバーなど、フロント廻りの損傷や足廻りの作業を行った場合には、センサーが正しい方向にセットされているか測定し、場合によっては調整が必要になります。調整されていないセンサーは前方との車間距離を正しく計測できないため、メーカーが設計した通りの安全性を確保できないものになってしまいます。
カメラが捉えた連続的な画像を比較し、大きくなれば近づいた、小さくなれば遠ざかったというように、図形の変化として対象物の位置を推定する仕組みです。先行車だけでなく、車線の認識にも用いられます。映像による検知のため、視界不良時は正しく対象物を認識できない場合があります。
夜間走行時、照明のない路上前方に歩行者や動物が現れると、インストゥルメントパネル中央部の表示をナイトビュー映像に自動的に切り替え、対象物を強調表示することでドライバーに注意を促します。さらに、検出した歩行者にヘッドライト光を当てて、ドライバーと歩行者の両方に注意を促すスポットライト機能も備えています。
キャリブレーションツールにて赤外線カメラを正しく調整します。
ナイトビューアシストプラスとは
ヤナセオートシステムズの内製工場には、各車種に対応するアライメントテスターやメーカー認定のテスター、セッティングディバイスなどを配備。お客さまへそのまま納車していただける、高品質な完成車として納車しています。
最近の車両のボディ素材として採用されているアルミニウムは、一般的に使用されているスチール素材と接触すると化学反応を起こし、腐食の原因になります。また、アルミニウムの粉塵とスチールの粉塵が混合した場合、アルミニウムは粉塵爆発の危険性が高く、注意が必要です。そのため、アルミニウムボディ修理とスチールボディ修理作業場は、離れた場所に隔離しなければなりません。当社の内製工場では、アルミニウムボディ修理専用のアルミストール(作業場)を設置し、安全な作業に努めています。
スタッド溶接機
ミグ溶接機
リベッター
アルミニウムボディの修理に必要な専用ツールとして、ミグ溶接機、スタッド溶接機、リチャージブル・リベッター、接着ガンなどを保有し、メーカーが指示する修理方法に準じて作業を実施。ハンマーやドリーなど、アルミニウム素材と直接触れる工具はすべてアルミニウムボディ専用ツールとしており、アルミニウムボディ専用ストールの外に持ち出すのはもちろん、スチールボディで使用したツール類をアルミニウムボディ専用ストール内に持ち込むことも禁止しています。これは併用した場合にアルミニウムを腐食させてしまい、長期間にわたる高い品質を維持することが困難になるためです。
アルミニウム素材の溶接作業や切断作業時には、非常に毒性が高い煙(フューム)が発生します。ヨーロッパの自動車メーカーでは、車両の安全性とともに作業をするメカニックへの健康被害にも配慮して、集塵・集煙装置の配置を義務付けています。当社でも作業者の安全確保のため、専用の集塵・集煙装置を設置しています。
認定工場に必要な設備には、車両の修理に関するものだけでなく、作業者の安全に寄与するものも数多くあります。セーフティーを大前提とするヨーロッパ諸国では、作業者に対する安全も配慮することで、より正しい修理を可能にしています。